![](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/taishinseinou2.jpg)
項目
1. 地熱利用の種類(図1)
2. 地中熱はどこから来るの?
3. 地中の温度は何度?
4. 床下のある一般的な基礎のデメリット
5. 工房アヤの地熱利用基礎
6. 地熱利用基礎のメリットと特色
![外観図2](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/tinetu2018-2.jpg)
地熱の利用は、工房アヤで採用してから11年目になりましたが、一般的にはまだ知られていない基礎の形式です。清らかな自然のめぐみの地中の熱を利用して大変省エネルギー性が高く快適な住まいを作る事に成功しております。
1.地熱利用の種類
図1の中にあるように、地中熱と言っても地熱発電に使われるもの、温泉として利用できるもの等その他色々ありますが、工房アヤの基礎は深さ10m以上にある地中の熱を利用しています。
![地中熱利用のイメージ](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/tinetu2018-1.jpg
)
2.地中熱はどこからくるの?
地中熱の起源には2つあるといわれています。1つは
地球の深部から伝わってくる地殻エネルギー。もう1つは
地表面から流入する太陽エネルギーで、これが合成された
ものが、地中熱となっています。
これらの2つのエネルギーがありますが、箱根のような
火山地帯の地域と違い千葉県には活火山はありませんので
地殻エネルギーの割合は極めて小さく太陽エネルギーの
割合が大きい事になります。
3.地中の温度は何度?
1)深さ10m位のところの地中の温度は、年平均気温に
ほぼ等しいか若干高いと言われています。
その為地域によって差があり、例えば九州南部や四国で
約20℃北海道で約10℃東京や大阪で約17℃となります。
深くなれば地温は上昇し、一般には100m深くなるに
つれて2℃~4℃程度ずつ高くなります。
左図にてご確認ください。
一般には深度10mよりも深い地点の温度は気温変化に
よらず、ほぼ一定である事がわかっています。
![地中熱と深度](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/ticyunetu2018-1.jpg)
2)千葉県の地中の温度は16.7度
千葉県の年平均温度は、2015年気象庁データでは16.7℃です。
深さ10mよりも深い地点の温度は若干高いと言われている
事から、この16.7℃を地中の温度と言う事が出来ます。
室内の快適で健康にも良いとされる温度は環境省の見解
では冬は20℃、夏は28℃とされています。
千葉県の地中の温度は年平均気温であることから
2015年の平均気温の16.7℃(千葉県内でも地形により
変わります)と推定して良いでしょう。
室内温度は住いの床だけの影響で決まるものでは
ありませんので、地熱の温度だけで快適な部屋と
判断はできませんが、真夏・真冬の屋外の温度を
考える時、地熱との温度差は大きな省エネとなり
家計にとっても大きなメリットと言えます。
![地熱利用基礎](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/tinetu2018.jpg)
床下空間がない
4.床下のある一般的な基礎のデメリット
通常使われている住宅の基礎のほとんどは給排水やガス等
の配管スペースや床下の換気に配慮して床下があり床下に
は換気の為の小さな開口が作られています。
この35cm程の高さの床下空間には冬は厳しい寒気が
夏は高温の熱気が湿度と共に基礎の通気口から床下に入り
込みます。この熱や湿度が床下から室内に入り込まない
ように床下にも断熱材や防湿シートを入れて熱や湿気を
防ぐ工事を行う必要があります。
![ベタ基礎](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/betakiso2018.jpg)
床下空間があるので
外気が屋外から入る
5.工房アヤの注文住宅は快適で省エネな
地熱利用基礎です
工房アヤの基礎は床下を作らないだけでなく地熱を
利用出来ると共に、床下に設けていた配管を地中に
埋める事無く点検出来るスペース(ピット)を
用意し補修や交換も簡単に行える合理性の高い
基礎として完成させました。
工房アヤの地熱利用基礎は屋外の夏の高温多湿の空気、
冬の低温や雨天時の湿度の影響を受けません。
家が建っている建物の下は外気から遮断される為に建物の
基礎下の土は外気の温湿度の影響を受けません。
建物は地熱を利用して快適な部屋の環境を実現します。
工房アヤの地熱利用基礎概念図
6.地熱利用基礎のメリットと特色
1)白蟻を寄せ付けない
地熱利用基礎の外周部には断熱材(防蟻材入り)を
取り付ける事で基礎の外気に接する部分への外気の温度
湿度の影響を防止します。断熱材は防蟻材入りの為
白蟻の被害は受けません。
断熱材の上には、発泡スチロールが紫外線で劣化する
のを防ぐ為に、化粧モルタルを塗ります。
※断熱=熱を伝え無い事
![断熱材](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/dannetuzai4.jpg)
2)部屋の中へ地中の湿度が入ってこない
地熱利用基礎は地中の湿気がフローリングの下に
伝わってくる事の無いようにコンクリートと土の間に
湿気を遮るポリエチレンフィルムを隙間なく敷き詰めて
います。
その為床下の湿気でカビが発生したりせずフローリングの
床面は気持ちの良い足ざわりを保ちます。
![ポリエチレンフィルム](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/polyethylene4.jpg)
3)耐震性が高くなる
工房アヤの地熱利用基礎は、床下のない鉄筋コンク
リートで出来ています。床下がなく全てコンクリートの
立方体の塊となっているために頑丈です。
基礎は地中に15cm以上埋まっていますので地面と
一体化して安定性があり、等級3の高い耐震性の1つの
要素となっています。
4)重く精密なピアノ・機材が置ける
基礎が強固でスラブの面が正確な水平面を持つ施工が
出来ている為に、1階には重い家具その他を床の補強を
せずに置く事が出来ます。
![グランドピアノも大丈夫](https://www.koboaya.co.jp/we/wp-content/uploads/piano2.jpg)